延原時行歌集「命輝く」(第2771回)(「須磨離宮公園:Rose Festival 2017」その3)
「復活の家出発進行―感謝無限の旅一歩一歩」
今朝も先生のメルマガ「風の便り」で届いた「今日の歌」を収めます。
5月26日
御友いませばの歌十二首
一 我がぞや居るだけにてや我妻や嬉し楽しと言ふ人なりぬ
二 「ノーちゃんは父さんだけでございます」かく独りごと言ひつ暮らしぬ
三 「生涯でいちばん仕合せ」妻の言ふ「何でや」訊けば「皆やって呉れる」
(備考:2014年3月11日早朝の妹背会話なりき。その後、片桐医院ゆきたり)
四 昼餉にや喉詰まらせてみまかりぬこの一刻を我凝視すや
(備考:まさかこの時その時か。妻一生完成の証人として我在りたり。救急車呼び県立新発田病院にて午後2時25分安らかに息ひきとりぬ)
五 神に在り妻充実すこの時や仕合せいっぱい御許往く汝
(備考:2014年3月12日前夜式日本基督教団番町出合の家鳥飼慶陽師司式、我が家にて義妹佐々木順子、敬和同僚山田耕太教授夫妻、大沢秀夫宗教部長、近隣の友方としめやかに往く妻祝せり)
六 前夜式終りし深夜そっと我棺開きてや丸き口まみゆ
(備考:何たる驚き、妻称名の口して御友共在るなり、我独り頭下げぬ)
七 称名の我妻の笑みひらけゆく告別式や歓喜一筋
(備考:2014年3月13日告別式鳥飼慶陽師司式、我が家にて兄延原立志・ひろみ夫妻、姪蓬莱佳子、義妹佐々木順子、敬和学園大学学長北垣宗治教授、北嶋藤郷教授、桑原ヒサ子教授、中村義美教授、富川尚教授、田邊昌邦氏はじめ近隣諸氏と往く妻歓喜の内に祝せり、汝が笑み御友いましてひらけ往く中)
八 一切や『復活省察』一書にや綴りて天に我贈りたり
(備考:『復活の省察[上巻]―妻と歌う:生くるとは深き淵より共々に甦ること喜びてこそ』新潟・考古堂書店、2014年、なり)
九 第三のいのち変貌厳かに記述されたり思ひ出ゆたか
十 我妻や絶後笑み増し不思議やも深き低みの底ぞ飛翔す
(備考:「深き低み」=原事実;「深き低みの底」=原受肉;飛翔す=原受肉と御友共々父御許への飛翔なり。これ、妻の生死一体と共に学びたる我が御友神学のコアなり。いと尊し)
十一 原受肉底の底やも御友共笑む妻御許運び往きたり
(備考:底=実存の底なる原事実;底の底=原受肉、第一のいのち変貌;御友共=第二のいのち変貌;御許運び往きたり=第三のいのち変貌;三変貌一なり)
十二 汝が笑みや生涯の際溢れてや絶後いや増す御友いませば
(備考:御友いませば=いのち三変貌一なり!)
延原先生の「今日の歌」も、わたしには特別の想いに打たれます。
御夫妻とは、不思議なご縁で、若き日よりずっと、途切れることなく、ともに歩ませていただいてまいりました。
そして、上に詠われている「前夜式」の場にも、ともに出来て、その変貌のすがたに、こころ熱くさせられました。
あの時から、さらに先生の歌は、さらにさらに「復活の喜びの歌」として、深く広く宇宙に響き渡ります。
日毎に新しく届けて頂く先生の歌は、まことにまことに稀有な歌ーー形而上学的・神学的・哲学的な短歌神学ーーです。
朝毎に、こうして部r愚にもUPさせていただいて、いっしょに学べることは、たいへんしあわせなことです。
先生の歌に添えさせていただいているわたしの日毎の写真は、「須磨離宮公園:Rose Festival 2017」の「その3」です。
上の写真は、前回の「本園」をあとにして「傘亭」「在原行平・月見の松跡」「月見台休憩所」のところです。
ここから「天皇の石段」として知られる、とても歩き安く積まれている石段を、ゆっくり下りると、大きな鯉の泳いでいる「新池」があります。
この「新池」の隣には「花しょうぶ園」があります。
まだまだ時期が早いのですが、すでにいくつか、奇麗なしょうぶの花が目に入ります。