延原時行歌集「命輝く」(第2687回)(姫路「水上村川のほとりの美術館」へ)

              
  延原時行歌集「命輝く」(第2687回)

  「復活の家出発進行―感謝無限の旅一歩一歩」
今朝も先生のメルマガ「風の便り」で届いた「今日の歌」を収めます。

    3月3日

          対話論地平寿ぐの歌八首

 一 文化のや美質第一論評ぞ先達御文如何に尊き
   (備考:敬愛する小野寺功先生、清泉女子大学名誉教授、より2月27日付御書簡来、深謝無尽も:「拝啓 先日は待望の書「平安ありて平和なるーーホワイトヘッドの平和論、西田哲学、わが短歌神学日記」をご恵送いただき、有難うございました。冒頭のオバマ米大統領と森重昭氏の言葉を超えた抱擁の写真が、私共が生きてきた歴史の深層を物語る究極の場面として、深い印象を留めました。
 全篇含蓄豊かな内容で、二度、三度と読了いたしました。私の書簡なども幾つか紹介されていて、対話の深まりが感じられ、有難く存じました。
 ジョン・B・カブ先生の書簡を大変興味深く拝見しました。そして学兄が新発見された「Creativityの神秘」を深く肯定されていることに感銘を受けました。これは西田哲学の「創造的世界」とも深く関連しますので、大変参考になりました。
 「それにせよ形而上学新時代東西両風吹くや嬉しや」と心境を吐露しておられますが、私もほぼ同じ境地に到達しています。そしてこれは時の摂理というべきものかと存じます。ようやく本格的な「対話論神学の地平」が開けてきたような気が致します。
 一昨日、横浜駅近くの映画館でマーティン・スコセッシ監督の「沈黙」を見てきました。あれは遠藤周作の問題意識の出発点になった作品と思いますが。遠藤は「銅板のイエスの顔」の変化に注目しています。
 そして晩年聖霊論的な思考に変わっていきますが、現代はもっと三位一体論的な深まりと拡がりが必要と思います。
 延原先生は良寛「風の歌」にちなんでー御友神学の省察が行われていますが、私は同郷の宮澤賢治の「春と修羅」にちなんで「聖霊神学」が構想されています。全く違う道をたどって、同じ方向をめざしているのは、大変はげみになります。
 戦後七〇年、歴史は急角度に変化しつつあります。日本から新しい発想が生まれる時期です。国際派としての御活躍を期待し、祈ります。とりあえず御礼まで、
    二月二十七日              小野寺 功
 延原時行様」)
 二 我が書のや表紙フォトにぞ輝ける時代の深層オバマ森ハグ
 三 これをしも「平安ありて平和なる」動態神秘我や名付けし
 四 対話論神学地平今やこそ拡がりゆかむト氏抗すとも
   (備考:「トランプ米大統領は2月28日の施政方針演説で公正な貿易を取り戻し、優先課題である製造業の再生と雇用増を達成するため、通商政策での強硬措置も辞さない姿勢をにじませた。日本企業の対米戦略に影響が及びそうだ。半面焦点だった大規模免税1兆ドル(訳13兆円)のインフラ投資の具体策は示さず、米経済活性化への道筋は見えないままだ。」『新潟日報』2017年3月2日付。何故か。トランプ氏が「私の仕事は世界を代弁することではない。米国を代表することだ」とする限り、氏には世界観の地平の開拓が課題視されぬ如し。前任者は其処に自己投入せしにもぞ。さて、いかが長持ちせむか)
 五 昨夜我夢の中にて我妻と対話親しく哲学詩誉む
 六 いのちとは切れ目なき事或る日我深く諭さる我妻笑むや
   (備考:復唱。切れ目なきとは、生死一体との理なり。死ねば死ぬほど生くるなりとの事なり。ホ氏言ふ如く、”We perish and are immortal.” [PR, 351, 82]なり)
 七 熱誠の友や新著ぞ現れぬそのよろこびの轟く感ず
 八 君が生神戸に出でて半世紀そのはたらきや報はるる秋(とき)
   (備考:鳥飼慶陽師『賀川豊彦明治学院関西学院同志社』東京・文芸社セレクション、2017年ぞ、その記念なり)





昨日は、荒れ模様になる天気予報が朝から晴れ渡り、一昨夜に届いた文庫本を持って、表紙の装丁をしていただいた御礼に、姫路の岩田健三郎さんをお訪ねしてきました。

上の写真は、白鷺城ともいわれる世界遺産の姫路城です。いつみても美しい御城です。

山陽電車で須磨の海を眺めたりしながらのんびりと・・・姫路までは約一時間、姫路でJRの播但線に乗り換えて、二つ目の駅が「野里」。そこから徒歩10分ほどところに、おめあての「水上村川のほとりの美術館」があります。

神戸のまちなかではあまり見かけることのない「カワラヒワ」が「キリキリ・キリキリ」「ジュピーン・ジュピーン」と鳴き合っているところに出会いましたので、まずはそれをカメラに収めて・・・

美術館の館長は岩田健三郎さんの奥様・岩田美樹さんで、運よく美樹さんが在館で、新著を手渡して、久しぶりにたっぷりとお話をお聴きすることができ、ほっこりいたしました。

美術館でいま展示されているフォークアートを写真に撮らせていただきましたので、ここにUPいたします。