延原時行歌集「命輝く」(第2345回)(雨の夜ー友とお好み屋さんで)

              
  延原時行歌集「命輝く」(第2345回)
「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(244−2)
不思議の歌、如何なるかの歌、或日の歌、敷衍の歌、続・敷衍の歌、皆の歌、春来るの歌、具体的の歌、めでたしの歌、復活の家道場の歌、「本作る」とやの歌、此処に在りのうた、ひらひらのひらの歌、雪雪よの歌、体や尊しの歌、これにてやの歌、今一冊やの歌、愛づの歌(2016年2月21日〜28日)。

    2月22日
           如何なるかの歌三首

 一 如何なるか旧著陸続上昇す時代の風や仏基対話ぞ
   (備考:カブ著、拙訳『対話を越えてーーキリスト教と仏教の相互変革の展望』京都・行路社、1985年:アマゾン「仏教とキリスト教」欄にて6位;拙著『仏教的キリスト教の真理』京都・行路社、1987年:同5位:拙著『ホワイトヘッドと西田哲学の〈あいだ〉ーー仏教的キリスト教哲学の構想』京都・法蔵館、2001年:アマゾン「キリスト教神学」9位)
 二 上からの目線の本や教義本よりも心に迫る本佳し
   (備考:カブ著、拙訳『とりなしの祈り』東京・ヨルダン社、1990年:アマゾン「教義神学」5位;カブ著、拙訳『生きる権利 死ぬ権利』東京・日本基督教団出版局、2000年:アマゾン「教義キリスト教神学」4位)
 三 我もぞや此度の本のエピローグ心の歌を盛りて出だせり
   (備考:新著『良寛「風の歌」にちなんで――御友神学の省察』新潟・考古堂、2016年)

             或日の歌四首

 一 我妻や或日父さん看るのんは誰かなあ言ふぽつりぽつりと
   (備考:2014年2月26日の事なり)
 二 その時は何とかなるでノーちゃんよ言ひつ顔見る平安ぞ妻
 三 父さんは皆やって呉れるありがとね至福の思ひぽつりぽつりと
 四 この人は死ぬの恐しと一度とて言ひし事なし平安ぞ妻

             敷衍の歌二首

 一 我妻の絶後笑み増しなくばぞや英文稿を如何で我書く
 二 笑み増しや御友の恵み英文稿地球の幸とこれ敷衍せり

       ♯              ♯

今朝も上の歌(2月22日)に加えて、先生のメルマガ「風の便り」で届いた「今日の歌」を収めます。

    3月19日
           我が友よの歌六

 一 瞬時のや御父帰りの道やこそ御友共なり大安心の友
   (備考:木原和彦君往きし、2016年3月18日早朝なり。嗚呼、IXIA!)
 二 称名や友情絆幾星霜遂に往く時君が誉や
 三 我が友や科学知の問切実や我告げたるや御友運びぞ
   (備考:木原和彦氏より2015年12月17日お便りありたり:「拝啓 今年は天候不順が続き、御地では厳しい寒さ又雪の生活お送りしておられると思います。このような状況で寒さ雪もよしとしながら信子先生とお話しを続けておられる事と思います。貴先生は愚生を信仰に導き下さったお方 小生にとってもっとも大切な人です。先生は神学者でもおありです。小生あつかましくも自然科学的な疑問をお尋ねしたく思います。

 特殊相対性理論では光速の速度で走るものの中では時間がたたないといわれていますが、魂霊の科学としてはどのようにつながっていくのか等々。
 小生胃がんにかかり半年入院し帰って来て療養生活を続けております。

 いつまで歩行すれば自由に歩行出来るまでになるでしょうか、がんばっております。

 年末お忙しいい所お手紙差し上げて勘弁して下さい。
 乱文乱筆お許しください。
 追伸 先日日本最高のお米 新潟県こしひかりが先日とどきました。誠に有難う御座います。   敬具
 平成27年12月17日  木原和彦
 延原先生」

 2016年3月8日 延原時行ご返事:「拝復 昨年12月17日付御便り誠に有難うございました。この冬は雪も沢山降り大変寒うございました。御兄も御大変な中よく耐えて御家族御一同主の御守りの内に一日一日を祝福の内に御過ごしのこと御慶び申し上げます。

 さて、御芳書に記されました御質問は大変重要なものに存じます、ーー
 「特殊的相対性理論では光速の速度で走るものの中では時間がたたないといわれていますが、魂霊の科学としてはどのようにつながっているのか等々」

 特殊相対性に関する神学的見解は、面白い事に、ホワイトヘッドは主著『過程と実在』の最後の頁で明らかにしております。御友論であります。
 普遍的相対性の世界は、御父の絶対包摂世界であります。ところが、この世界は最後にキリスト=御友の具体的世界に於いて我々に対する摂理へと入ります。御友(ホワイトヘッドの”The Great Companion, the Fellow-Sufferer Who Understands”と呼ぶ御方)が地の愛を天上の愛へとつなぎ、天上の愛を地上の愛へとつなぐ御はたらき(交互関係=the Reciprocal Relation)をなさる事が摂理の内容です[PR, 351]。

 私の歌では、こう詠っております(3月5日付)、ーー

 歓喜とは御友運びて我らをや御父に至るこれイマヌエル

 御友が我らを御父に運ばれますには、時の経過はありません、直ちに天父の御国に参ります、永久の命をいただきます。5日に詠いました。ーー

 我妻や確固不動の永生にある歓びぞ胸に響きぬ

 何の不安も心配も要りません。

 大兄も只今食事が出来ぬことで御大変に存じます。点滴から食事に至られます様御祈りいたしております。
 つたない「風の便り」の歌を同封させていただきました。御笑覧下さい。

 天父の平安、御友の御愛のゆたかに御身と御一家の上にございます様に!

 IXIA!
 延原時行
 2016年3月8日

 木原和彦様」)
 四 歓喜とは御友運びて我らをや御父に至るこれイマヌエル
 五 この朝も令夫人ぞやにこやかに君御国往く喜びてこそ
 六 父の遺志胸に一途や寛君黙々として後や守れる




延原先生の「今日の歌」に詠われていますように、若き日より先生との深い交流のあった木原和彦さんが、昨日早朝、御許に召されました。


木原さんは、ご専門の研究活動と共に、ボーイスカウトや地元自治会のお世話にも、献身的に尽くしてこられました。私たちの神戸自立学校にもご夫妻で参加され、歩みを共にさせていただき、過日(3月4日)お見舞いに上がり、美しい笑顔を拝見したばかりでした。


ところで、昨夜は、親しい友らと語り合う会が予定されていて、雨の中を出かけてきました。初めて入ったお店でしたが、なかなか素敵な「お好み屋さん」で、たいへん気に入りました。



終りに、昨日のぶらり散歩で撮った写真を、私たちの花壇の花と共に収めます。