延原時行歌集「命輝く」(第2295回)(須磨離宮公園―噴水と薔薇)

            
  延原時行歌集「命輝く」(第2295回)
「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(229−10)げに新時代の歌、人心やの歌、今朝の思ひの歌、宇宙愉快の歌、何処方への歌、尊きやこその歌、嬉しきとてやの歌、命とはの歌、文字ありての歌、推敲の歌、大歓喜の歌、大仕事の歌、栄や見しの歌、驚きぬの歌、妻ぞ命の歌、ジュンク堂にての歌、一仕事の歌、北旅道中喜びの歌、新時代見ゆの歌、友の問の歌(2015年9月11日〜20日)。

        〇(9月20日)友の問の歌二首

   昨日や友問へるあり汝がホ氏の読みやいずかたより来るかや(備考:昨年度日本ホワイトヘッド・プロセス学会にての我が講演「『世界への愛』とプロセス哲学ーーホワイトヘッドの冒険ないし復活形而上学をめぐって」桃山学院大学キリスト教論集第50号・2015年3月所載、に関してなり。北大での本年度日本ホワイトヘッド・プロセス学会にての理事会の折、伊藤重行教授より歓談あり)

   我答ふ読みや解釈ともかくもこれ以外にや我がホ氏やなし   (備考:我に取りてはホ氏の「冒険」の一語「復活」に響くなり)

        学会の味の歌五首

   田辺はや「世界」の語にて何や問ふハイデッガーに無きと咎むも
(備考:これシンポジウム「ホワイトヘッド田辺元」にて最も鋭き問なりき。提題者:田中裕(上智大学)、尾崎誠(山陽学園大学)、竹花洋佑(大谷大学)、司会:田口茂(北海道大学))

   恐らくや問へるは命尽くるとも在る世界をぞ意味したるらむ

   (備考:これ我回答なり)

   かく語り懇親会や賑わひて久し振りなる学会の味(備考:提題者竹花洋祐教授と話したるなり。中戸川幸治教授(北大)笑みつ深く頷き給ふや)

   ともかくもホ氏の場合や独特ぞ天地交互の関係真中   (備考:真中=宇宙中心。これ我が思索なり)

   恐らくや彼子息をば戦死にて喪ひし事ありての思索(備考:しからざれば主著『過程と実在』の最後の頁不可解なり。天地の間の「交互関係」それ御友のことなるも、ホ氏如何にして想像せしや。亡き次男と共に、なくばや)

        もののあはれの歌二首

   友よ汝もののあはれを言ふならば歌詠ひたる喜びも見よ
(備考:Prof. Steve Odin (Hawaii)の講演”Tragic Beauty in Whitehead and Japanese Aesthetics”の最後に問へる)

   あはれをばあはれと見事詠ひたる時の喜びこれぞ燦たる


        時代先端の歌七首

   君知るや原爆教の恐ろしさ偽宣教に発することを

   他を教へ他に学ぶなき米基教核時代をば築きあげたり

   されどもや今や仏基の対話こそ時代の先端拓きつつあり

   我の言ふ「神Ecozoics」ぞや法源を示すものなり核にや非ず

   かくてこそ核体制に偽宣教張り付くやなし抑止ひたすら

   時代ぞやエコ文明ぞ盛んなれ我英文稿献ぐ嬉しや

   我妻の絶後笑み増し見つ辿る「忖度」「御友」「空神至誠」(備考:北大学生食堂にて。我が歌や、「笑み増しの歌」に始まり、「英文箴言忖度の歌」「御友神学の歌」「原爆教超ゆる法源、空神至誠の歌」の三段階の展開示し来れるものなりと知る)

        宇宙学びの歌七首

   友方の発表聴きて喜びて最後の評をなせる嬉しや

   酒井氏の葉研究やビューティフルホ氏もレ氏もやQOR生む(備考:酒井ツギ子教授「絵本画家葉祥明の世界観とホワイトヘッド有機体哲学」や、レヴィナスの他者の哲学をも容れ、Quality of Life (QOL)ならぬ、Quality of Relation (QOR)を実践論的に提起する、意欲的発表なり)

   山浦氏ヒューム研究面白しプロセス神学再評価とや(備考:山浦雄三氏「ホワイトヘッドとヒュームーー宗教観と自然宗教の問題」や、ヒュームの著名な『自然宗教に関する対話』『宗教の自然史』をその公刊から二百数十年の後に、プロセス神学の興隆にに結び付けたる点、秀逸なり。ジョン・カブの『A Christian Natural Theology Based on the Thought of Alfred North Whitehead』の第二版(2007年)は、新しき宗教意識の問題として「神と創造作用」を取り上げたるは、仏教との対話に至る自然神学の方法の純化なり。この点を加味するならば、山浦発表はさらに時代に切り込むものなりと我評す)

   花岡氏絶対無とやeternal object結びたる其処妻の笑み見る
(備考:花岡永子教授「『場所と媒介』の宗教哲学的探求ーー西田幾多郎とA.N. ホワイトヘッドの哲学を介して」や、実体的なるキリスト教の神の死・復活における「二重否定」後の「絶対無にして同時に絶対有」の神であれ、絶対無の場所が無実体的なる形相と化した働きとしてのeternal objectに見られる「絶対の二重の否定」であれ、独特の意味における「『自己』同一的」成就を果たすとみる点、卓抜なり。真の自己、真の神の子、真の合生へとそれぞれの個の『自己』の生成が絶対無化の働きの内にある、と見る観点は、我には妻信子の「絶後笑み増し」の妙味を示すものと響きたり)

   益々に我妻の笑み御友学起点なすなり「神Ecozoics」まで

   滾々と我妻の笑み溢れけり宇宙御友と往くや歴々

   この上は英文稿を伴ひて宇宙学びに無辺遊ばむ   (備考:ネストホテル札幌大通りにて)


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今朝も上の歌(9月20日)に加えて、先生のメルマガ「風の便り」で届いた「今日の歌」を収めます。


        〇(10月20日)時代変貌の歌十首

   七十年核の騒ぎに呆けては今生のみに人類(ひと)や疲れぬ

   何よりも「獣を撃て」とぞト氏呼号核投下せるこれ文明か

   我が方もパールハーバー猛爆すたしかに獣と言へなくもなし

   これからは江戸時代如歌俳句形而上学人打ち込まん

   これはしも今生御国共見へと時代変貌秋ぞ来にけり

   米中が地球覇権を競ふともそれで文化の栄あるかや

   人類の至誠の心磨くこそ楽しきことよ神みそなはす

   我はしも復活省察中巻にフォト選りすぐる今日の日や佳し

   ふと思ひ英文稿を書きてはやOpen Theologyにぞ寄稿すも佳し

   我妻や絶後笑み増し不思議やも深き低みの底ぞ飛翔す   (備考:復唱)

   笑みこそは御国の栄示すもの如何に宇宙の燦称へしか

   人如何に悲惨なるとも裏からぞ神共にます見れば微笑ぞ   (備考:復唱)







このところパソコンの中にへんなものが三つばかり侵入していて難渋していましたが、遠隔操作でうまく排除してもらいました。さっぱりいたしました。


本日も秋空の日和です。過日の須磨離宮公園の写真がまだ残っていますので、今日と明日、未掲載分のものを、撮影順に記録として残しておきます。

ただいま「Rose Festival」真っ最中ですから、秋の離宮公園のご案内も兼ねて、へたな写真を並べさせていただきます。








おわりに、昨日の「ぶらり散歩」の写真も加えて置きます。