延原時行歌集「命輝く」(第2148回)(鳥取県用瀬「流しびなの館」)

                    

        延原時行歌集「命輝く」(第2148回)

「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(213−7)
このところの歌、今も声聴くの歌、我らが書の歌、入来の歌、妻ぽつりの歌、友に献ぐ歌、箴言十三条の歌、英文著楽しの歌(三著添付参照)、我が英文思索の歌、楽しさの歌、この世界の歌、友よの道の歌、ひらけにひらく歌、笑み飛翔の歌、驚きぬの歌、友いのちの歌、御業の歌、我悟るの歌、鱈鍋の歌、妻と我の歌、友修行とその果ての歌(2015年4月1日〜10日)

    4月7日
           友いのちの歌十一首

   我悟る主イエス友よと言ひし時間主体のぞいのち示せり

   いのちとは物に非ずや間主体究極にぞや父子ひらけなり

   窮極の前の所に在りてはぞ御友しめせる友垣いのち

   友のため人命をば棄つるほど大いなる愛なかるべしとぞ

   我や知る我妻いのち棄つるほど復活真理示さんとせり
   (備考:我が「復活省察」のためなり)

   恐るべき勇気の人ぞ信子さま絶後笑み増し復活称ふ

   絶後のぞ笑み増しなくば復活のいのち如何でか示し得べしや

   今の世にかかる事がや在り得るか人や問はんも現に在るなり

   今人が我らが書をば手に取りて読了なさるや喜びいのち

   我妻のいのち読了に顕るや誠これこそ間主体的

   今日の日も友ありてぞや文来る尊き読了書き給ひしよ(備考:敬和学園大学名誉教授浅野幸穂先生よりなり。拙前著『あなたにいちばん近い御方は誰ですか――妻と学ぶ「ラザロとイエス物語」』(東京・日本キリスト教出版局、2011年)の厳密批評なり。我実に驚きぬ)

              御業の歌三首

   静々と御神はたらき給ふこと我や悟るや復活のみち
   (備考:みち=満ち=道)

   我らが書急上昇に隠されし御神御業や妻入来や
   (備考:御神御業=妻入来、これ間主体なり)

   今朝見れば御幸の桜ほころびぬ雪や雨やと呟きしにも


        ♯               ♯


今朝も上の4月7日の歌に加えて「昨日の歌」のうち次の八首を収めます。


           〇(5月20日)悟りたりの歌八首

   我妻や手のうごきにて上智にて講演成せと示せる神慮(備考:5月19日、上越新幹線ときにて、2010年12月1日早朝の事想起して詠める)

   それなくば此度のペーパー出ずることなかるべしやと我悟りたり
(備考:The International Whitehead Conference in Claremont: Seizing the Alternative, June 4-7, 2015にて我、"Divine Ecozoics and Whitehead's Adventure or Resurrection Metaphysics in Tandem with Ryokan"なるペーパー、"Whitehead and the Indiginization of Christianity" Sessionのために発表するなり。これ上智大学にて2011年秋に開催されし四年前のIWCに発表せしペーパー”The Problem of the Two Ultimates and the Proposal of an Ecozoics of the Deity: In Dialogue with Thomas Berry and Sallie McFague”の続編なれば、而して2010年12月の準備大会にて我の為せし講演「良寛とトマス・ベリー:今、21世紀の懺悔と回心「エコ生代」開幕す」(拙著『宇宙時代の良寛:エコ神学者トマス・ベリーと共に』新潟・考古堂、2013年、所収)とも密接に関連するものなれば、妻2010年12月1日早朝大怪我の直後寝かされおりし居間にて右手にて書棚の書物を二度にわたりて引き寄する動作をなして我に「予定されたる上智講演に行くべし」と示すことなくば、此度のクレアモント・ペーパー出ずることなかるべしとは真実なり。かの時居間にて意識朦朧たる中にて「右手のうごき」我が行動、学会の歴史動かせるも、はて、一体全体あれはノーちゃんが為せしものか、それとも御神の行為なりしか、行為の主体は我御神なりと信ず。我「とき」車中にて深く瞑想し、かく悟りたるなり)

   我が生涯神学びにぞ打込みしつくづくとぞや妻ぞ覚へし

   我妻や本作るとや言ひし時我が生涯を思ひたるなり
(備考:2014年2月13日北越病院にて祖父江八紀ドクター「何したい?」と訊かれたるに、妻「本作る。父さんやって」と答へし。我これを遺言と聴きしなり。それ故、この言葉幾度も幾度も瞑想するなり。その中より『復活の省察』三巻完成せんと打込みておるなり)

   父さんなあ勉強時間ないなあと妻言ひし時「これ勉強や」   (備考:妻看病を勉強と我や言ひしや。妻安心歓喜せり)

   然る故「父さんやって」言ひし時存分省察成せとのことぞ

   かく悟る我が心中にノーちゃんや顕われけるや実に仄々と

   復活やこれ何なるか真実の心の出逢ひ外ぞなきなり   (備考:なあ、ノーちゃん。そう、父さん)




好天に恵まれ、昨日は高齢者生協の日帰りバス旅行を楽しみました。

大型バス一台で、神戸から三木で一休みして、まずは鳥取県用瀬(もちがせ)にある「流しびなの館」へ。

この日は休館日でしたが、私たちのために特別に開館していただきました。

室町時代の京都金閣寺を模して建てられた大型木造建築で、江戸時代をはじめ、各時代のひな人形・雛飾り・御所人形など、見事な蒐集展示がありました。


この館には、素敵な庭園が造られていて、大きなコイたちが悠々と泳ぎ、山口誓子の歌碑などもあります。



流しびなの館の前は「千代川(せんだいがわ)」が流れていて、「もちがせの流しびな」は旧暦の三月三日、「もちがせの雛送り」は情緒豊かで、人気のようです。

美しい橋と清流も美しい風情があります。