延原時行歌集「命輝く」(第1059回)(明石公園:菊花展覧会)

               

       延原時行歌集「命輝く」(第1059回)

「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(193−6)甦りの道の歌、茄子塩漬けの歌、佳しの歌、秋はためくの歌、事の歌、事もあらうにの歌、この秋やの歌、ノーちゃんよの歌、万感迫るもの歌、思ふなりの歌、我や気付きぬの歌、我が思ひ底の歌、此度の書の歌、故の歌、復活朝の歌、本作り成るの歌。(2014年9月21〜30日)

    9月30日
           本作り成るの歌十五首

   我妻が本作りたい父さんよやってと言ひし約束や成る(備考:この2月13日北越病院にて祖父江八紀ドクター「何やりたい」との問ひに妻応ふ:「本作りたい。父さんやって」。新著只今考古堂書店より到着す。嬉しも。ノーちゃん、本出来て、今着いたで。ええッ?ほんと?嬉し!父さん、有難うね。もう最高にしあわせ!)

   人如何に悲惨なるとも共々に甦ること主得しめ給ふ
   復活は思ひ出奉献而してや霊体享けつ死後生のわざ
(備考:これ復活第二段階にして、柳田邦夫氏「死後生」と名付けし「生」なり[毎日新聞9月27日付「柳田邦夫の深呼吸ーー〈「生と死」のかたち〉遺す言葉と「死後生」」]。ホ氏の言ふ《objective immortality》「客体的不死性」なり)

   ホ氏も言ふ滅して不滅その証たつる一書や今上梓なる
(備考:『復活の省察ーー妻と歌う:生くるとは深き淵より共々に甦ること喜びてこそ』新潟・考古堂書店、2014年なり)

   我はしも妻往きし日も前後もや歌綴りてや止まざりし哉
   かくしてぞ我が日々はこれ妻と共御神御前歌日(うたび)ひとへに

   歌と言ふこれ何あらむ省みて己が総てをひらきゆくわざ

   刻々に詠はば歌は御神にぞ献げられたる実録人生
   実録や在りてこそなり妻と我絆刻々確かむる幸
   今やこそ信子人生死後に活く一書華やぎげにや嬉しも

   人生は生きて献ぐる思ひ出の繰り広げらるタペストリーなり
   生くることただそのことが有るだけで歌なくばこれ死後生うすし
   我妻もちからの限り箴言を天父奉献今ぞ恵まる

   此度の書妹背共々御神の御前に在りて歌とぞや成る

   我が信子その一生を今やこそ告げてやまざるこの一書哉


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歌に添える写真は、第86回の明石公園:菊花展覧会(11月16日まで)です。開場前の見事な「ひつじ」。

毎年出かけていますが、広大な明石公園はお城があって、美しい池があって、競技場や野球場があって、県立と私立の図書館などもあって・・・広く県民・市民に親しまれている憩いの場所です。

今回は、まず「菊花展覧会」を収めます。