延原時行歌集「命輝く」(第997回)(夕陽とぶらり)

             


        延原時行歌集「命輝く」(第997回)
「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(186−5)此度もやの妹背対話の歌、歌書きの歌、天地一体の歌、深き対話の歌、一滴の歌、夢の歌、一滴の歌続き、添へ歌の歌、本作り命の歌、姿ともかぜの歌、風四態と笑み増しともかぜの歌、見(まみ)へしやの歌、永久にの歌、日々の歌、自問の歌、思索の歌、人がもしの歌、この頃の歌、いのち言葉の歌、写真帳の歌、癒ゆの歌、言甦りの歌(2014年7月1日―10日)。

    7月4日
            添へ歌の歌十首

   試みに妻箴言の三十に添へ歌詠みぬ心地良かりき

   これにより妻の心の動きぞや一層クリアなりし覚ゆも

   我妻がいい加減なる思ひ以て過ごししぞなき深く悟れり
   箴言ぞ煌めきわたる感動の祝福言葉天与なりけり

   人々は闘病中の妻箴言目にも止めずや我弁証す
   而してや妻の面目立つことを我深く知る実にも嬉しや
   世の人や妻たちの幸望みつつ心の声を聴かず行くかや
   我妻の心の声や今将に本に成りてや世にも聴かるる
(備考:でや、ノーちゃん。あな嬉れし、あな嬉れし、父さんおおきに、あな嬉れし)

   我にとり介護タクシ―呼びてぞや添へ通院も楽しかりけり
   (備考:添え歌の起源はどうも添へ通院にあり)

   今にして気づけばこれぞ世の男性絶対にせぬ恰好悪さか(備考:恰好の問題に非ず、ともいきの問題なり。我をして言はしむれば、世の男性は非情なり。すなわち、具体的愛なし。抽象的観察あるのみ。要するに、面倒なるのみなり――沽券の外にいずることがぞ)

             コアの歌四首

   知者達はこの世の知をば誇れども岸辺の主との飛翔や知らず
(備考:我このところこの世の知者の知に巨大な疑問抱きつつある如し。恩師の原事実論にも、飛翔なきことから、宇宙の中心基督への注目なき事結果したること意識し始めたり)

   知者ならず岸辺の主とや往く者は智慧世界のや全一知享く   (備考:此岸彼岸の全一知なり)

   誠にや宇宙中心復活主仰ぐ者こそコア仰ぐなり
   (備考:箴言第三条:”This is the core of Christianity.”)

   知者達にゃこの世の事は任せどもあの世飛翔を知らぬ可笑しき

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延原先生から届いた新たな写真帳(2014年8月16日作成)『信子の表情―田園を背景に<リハビリは祝福のリズムに乗って>God blessed the good day』(豊浦病院・2011年6月〜10年5日)より、歌に添えてはじめから一枚ずつ順番に収めさせていただいています。今回はその第十九回です。


    
      豊浦病院 408号病室 2011年7月 
            信子 就寝中  


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同時進行の別のブログ http://d.hatena.ne.jp/keiyousan/ で「賀川豊彦の畏友・村島帰之」の長期連載を続けていますが、その準備としていま、手元にある大正14年の「雲の柱」合本に村島が寄稿した「歓楽の墓」7回分を取り出す作業をすすめていました。ところがその段階で「その筋からのご注意」で「歓楽の墓」は打ち切られてしまっています。

しかしこの「歓楽の墓」は、同年暮れに賀川豊彦の「跋」を付して、賀川の名著「愛の科学」、有島武郎「生活と文学」、ヴォーリズ「吾家の設計」などを出していた「文化生活研究会」より上製箱入りの作品として上梓されていました。上の写真がそれです。第5刷になっていますから、当時話題となった作品のようです。

いまではこの著書は希少本ですが、先日入手できて一読したところです。いずれ賀川の「跋」とともに上のブログでご紹介いたします。

なお、同時進行のもうひとつのブログ http://keiyousan.blog.fc2.com/ では、ただいま「KAGAWA GALAXY 吉田源治郎・幸の世界」の補正版をUP中です。(上の二つは賀川記念館の http://www.core100.net/ の「研究所・鳥飼慶陽の部屋」で閲読可能にしていただいています)


本日の写真は、昨日の夕陽とぶらり散歩の数枚です。いつもながらの散歩道です。

私たちのまちは「ゴム工業勃興の地」として有名ですが、若き日にわたしもここでゴム工場で汗を流しました・・・。 

この公園には「エゴノキ」が植えられています。

木から若木が・・・。

ちょっと水遊びを・・・