延原時行歌集「命輝く」(第995回)(盤珪ゆかりの祥福禅寺)

             


        延原時行歌集「命輝く」(第995回)
「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(186−3)此度もやの妹背対話の歌、歌書きの歌、天地一体の歌、深き対話の歌、一滴の歌、夢の歌、一滴の歌続き、添へ歌の歌、本作り命の歌、姿ともかぜの歌、風四態と笑み増しともかぜの歌、見(まみ)へしやの歌、永久にの歌、日々の歌、自問の歌、思索の歌、人がもしの歌、この頃の歌、いのち言葉の歌、写真帳の歌、癒ゆの歌、言甦りの歌(2014年7月1日―10日)。

    7月3日
           深き対話の歌十首

   我妻の療養何をもたらしぬ深き対話の三年余なり

   普通なら世の夫たち公的の生涯にぞや没入せるも

   従ひて妻たちのぞや思ひなど深く気にかく気配なきやも

   突然に夫が逝かば妻たちは後片付けに黙々たるも

   恵まれし深き対話の時ありて我(われ)妻の信会得せしなり

   箴言の三十条を共々に作りてはぞや復唱努む

   何よりも棺焼くるとも思ひ出を天父奉献信念や佳し
   (備考:これ我妻信子の確固たる人生神学なり)

   而してぞ最深対話何あらう絶後笑み増し省察佑く

   復活の我が省察の全行程笑み増し妻と往くや対話ぞ
   かくてぞや岸辺立つ主に導かる妹背対話の尊き摂理   

            一滴の歌五首

   妻のフォト捲(めく)りおるうちふと数枚沈思せるあり箴言源泉
   (備考:リウマチセンター「2011年2月4日〜6月13日]にてなり)

   人生は逆理なりけり大怪我の妻抱懐す神智一滴(備考:箴言第二・三条:”I am not a philosopher; but I know the philosophical world. This is the core of Christianity.")

   今の世に役に立たねど一筋に歓び生きぬ祝福を妻
(備考:箴言第一条:”God blessed the good day of self-reflection and self-dedication."神学ですら「役に立つ」と人方言ひふらしおる昨今なるも)

   いや果てに見棄てられしと人思ふ絶後に笑みのこぼる信子よ(備考:箴言第五条:”My mind is always in peace thanks to your great encouragement, help, and thoughtfulness."感謝ぞ笑みなる)

   日の本の今を蔽ふは勝つ言辞何故霊感の言葉信ぜぬ
(備考:箴言二十九条:”My words of inspiration are far better than my words of criticism.")


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延原先生から届いた新たな写真帳(2014年8月16日作成)『信子の表情―田園を背景に<リハビリは祝福のリズムに乗って>God blessed the good day』(豊浦病院・2011年6月〜10年5日)より、歌に添えてはじめから一枚ずつ順番に収めさせていただいています。今回はその第十七回です。


    
     豊浦病院 1階リハビリ室にて 2011年7月 
       津村療法士 <左手痛くないですか>
          信子 <痛ないヨ>  
 

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延原先生ご夫妻の新著『復活の省察ー妻と歌う』(上巻)の再校が昨日完了、この後念校を終えて、愈々今月末には製本仕上がりとなるご予定とか、出版元の新潟・考古堂さんの丁寧なお仕事ぶりが伝わってまいります。

一昨日は身近な親戚の訃報を受けました。奥様から詳しい介護のご様子をお電話でお聴きしながら、ひとの生死を暖かく包む、このたびのご夫妻の新著の上梓の不思議を、深く覚えさせられました。


上は、昨日UPした神戸・祥福禅寺の開山にかかわった盤珪さんです。ここに所蔵されているお宝のひとつです。

今回も少しこのお寺とご近所の写真を収めておきます。お寺の前には、お寺にお似合いの住居がありました。



お寺には「市民の木」−もみ、たいさんぼく、ひまらやすぎなどーがあるようです。